ターコイズ(トルコ石、turquoise)

ターコイズは日本においてはトルコ石とも呼ばれており、こちらの名称のほうがピンと来る人が多いかもしれません。
青から緑色にかけた色を持つ不透明な鉱物で12月の誕生石とされています。

ターコイズは数千年前からすでに宝飾品として用いられており、その美しい色合いから現在でも宝石を代表する鉱物とされており、まさに人類の歴史と歩んできた宝石であると言っても全く過言ではないのです。

トルコ石の主だった産出国はイランからシナイ半島にかけての地域やアメリカなどです。
産出された地域に若干のずれがあるのにトルコ石という名前がついたの理由としては、中世ヨーロッパではアジア地方からの交易品は一旦トルコの首都であるイスタンブールに集まります。そのため、トルコには世界中から集まった名品珍品が一同に会しており、ヨーロッパ人にとっては「珍しいものはすべてトルコから入る」というイメージが定着していたのです。そのため、アジア地方から入ってきたターコイズもトルコ石という風に名付けられたとされています。七面鳥がターキー(トルコの英語読み)と呼ばれているのも同様の理由です。

ターコイズを人類史上初めて宝飾品として用いたのはエジプト人とされており、現在でも残る古代エジプトの文献では、たびたびターコイズの存在を確認することができます。

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