トゥールビヨン(Tourbillon)

トゥールビヨン機構とは、腕時計にまつわる発明の内でも特にセンセーショナルなものとして現在も相変わらずの高いステータスを誇る機構である。

地球には重力が存在し、重力を視野に入れて腕時計を作り上げたとしても腕の振り方や用途によって腕時計の機械に干渉する重力はシーンによって異なってくる。
いかに高精度な機械式の腕時計でも重力の多い少ないによって機械の動作がいびつになり、どうしても時間に誤差が生じてしまうのである。

これを解消するために、ブレゲの創設者であるアブラアン・ルイ・ブレゲ(Abraham Louis Breguet)が開発したのがトゥールビヨン機構である。

フランス語で旋風という言葉が意味するとおり、常に脱進器自体を回転させることによって地球ゴマの要領で重量を打ち消すという原理であるが、あまりにも複雑な構造のためにトゥールビヨン機構を搭載した腕時計は非常に高価なものとなるのが課題である。

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