ネフライトは日本名(中国名)軟玉ともいい、古くから中国王朝などで愛用されてきた宝石です。 中国の文献などに登場する玉とはこのネフライトの事を指します。外見はヒスイに似ていますが、ヒスイを硬玉と書くのに対し、ネフライトは軟玉と表記し、またこの二つの鉱物は成分的にも全く異なっています。
ネフライトという変わった名称なのですが、語源はどこから来ているのでしょうか?アステカやインカ文明において宝石は病気の治療や祈祷などに用いられてきました。
ネフライトもその例に洩れず、腎臓の薬として長年使用されてきた宝石だったのです。 この故事から腎臓という意味であるNephros(ネフィロス)という言葉と鉱物を表す-iteが混ざってネフライトという名称になったといいます。
すなわちネフライトは腎臓の鉱物という意味で名付けられたのです。
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