モリブデン (Molybdenum)

モリブデンは白銀色のとても硬度の高い金属です。
貴金属ではないレアメタルに分類されており、クロム族に含まれます。
金属ながら、実は地球上の生体の維持には必須の物質であり、人体では尿酸の精製や造血作用に大きく貢献しています。

モリブデンは非常に硬く、また融点も非常に高いため加工するのが困難な物質であるとされています。
そのため、複雑な形状の物質に作り替えるのが困難で工業用品などにはあまり使用されません。

しかしながら、非常に硬いという特質を活かし、包丁の刃に利用されたり、融点が高いという特質により上記の写真のように鍋などに用いられたりしています。
このほかにも近年では液晶画面の製造などに用いられるケースも増えてきました。

モリブデンは一般の流通方法での入手は難しく専門の業者を介してぐらいしか入手することができない金属で、まさにレアメタルといえる金属ではないでしょうか。

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