ラピスラズリ(Lapis lazuli)

ラピスラズリはソーダ石グループに属する鉱物で、深い青色を湛えている宝石です。
ラピスラズリは古くから宝飾品として使用されていました、また、宝石としてだけではなく、粉状にし水や油に溶いて顔料や染料などにも用いられていました。
ラピスラズリを原料とする青い顔料はウルトラマリンと呼ばれ、古代エジプトやシュメール・バビロニアなどで重宝されていました。ウルトラマリンは壁画などにも利用されており、他の顔料が朽ちていく中でウルトラマリンだけは当時と変わらない深い青を湛えています。

ラピスラズリの主な産出地はシベリア、チリ、カナダ、アメリカ・コロラド州などです。
かつてはアフガニスタンがラピスラズリの最大の産出国で、アフガニスタンからインド北部、中国奥地などで出土した石窟寺院や古代遺跡の壁画においてウルトラマリンが多く使用されています。

ラピスラズリは日本では出土しませんが、トルコ石とともに12月の誕生石とされており、馴染みの深い宝石であるといえます。

 

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