フローライト・蛍石(ほたるいし・fluorite)

フローライトは和名を蛍石という鉱物の一種です。
無色のものが多いですが、不純物により黄、緑、青、紫、灰色、褐色のものも存在します。
フローライトは加熱すると発光し、赤外線を照射すると蛍光する不思議な鉱物です。ごく稀に太陽からの微弱な紫外線でも蛍光するものも産出されます。

フローライトは宝飾品として用いられるだけではなく、製鉄の工程で融剤として用いられたり、望遠鏡やカメラのレンズに用いられるフッ素の貯蔵に用いられています。

フローライトの別名を蛍石と呼ばれているのは、紫外線を受けて蛍光することが由来しています。
蛍光する宝石は古代中国などでは非常に珍しく、宝物として重宝されてきました。中国にはとてつもなく巨大なフローライトが存在し、昼の間に太陽から紫外線を吸収し、夜間に発光するそうです。

 

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