エメラルド(emerald)

エメラルドはベリエル(緑柱石)の一種に数えられている宝石で、深い緑色をたたえおり、5月の誕生石とされています。
和名では翠玉(すいぎょく)、緑玉(りょくぎょく)などと呼ばれており、古くから宝石として使用されていました。

エメラルドはその美しさから高価な分類に入る宝石です。天然もののエメラルドにはその発生の経緯から宝石内部に独特の傷が入っているのですが、この傷が少なく、かつ石のサイズが大きいものは最高級のエメラルドとされており、驚くほどの高額な値段がつけられています。

同じく、緑柱石に属するアクアマリンとは非常に似た成分を持っており、エメラルドを熱処理することで、アクアマリンによく似た淡いブルーの色目を出すことが可能です。

エメラルドの主な産出国としてはコロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタンなどが挙げられますが、現在はコロンビアが最大の産出国とされています。
なお、余談ですがアメリカにおいて赤い緑柱石が産出され、「レッドエメラルド」という名で販売されていますが、エメラルドという名前には緑色であるという意味が含まれているので、レッドエメラルドという表現は文法的に間違っているのです。

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