メノウは縞状の玉髄の一種で、蛋白石、石英、玉髄が層状に岩石の空洞中に沈殿してできた鉱物の変種とされています。
メノウの鉱物は中心部にすき間を残しているものがあり、まれにその隙間に液体・気体が存在しているものがあります。 メノウは漢字では瑪瑙と書きます。これは鉱物の縞模様が馬の脳みそに似ているからだとされています。 ちなみに英語名であるアーゲートは、かつてイタリアにあるアーゲート川の流域で多く産出されていたことに由来します。
メノウは産出された鉱物のパターンによってそれぞれ名前が付けられています。 平行な縞模様を持つものは縞瑪瑙(オニキス)、縞目が紅色と白色に彩られていて美しいものを紅縞瑪瑙(サードニックス)、内部に緑泥石か類似の結晶を内包していて、研磨すると苔状の模様が現れるものを苔瑪瑙(モスアゲート)といいます。 なお、この苔瑪瑙の中にはシダのような模様が現れた模樹瑪瑙・および樹木瑪瑙というものも存在しています。
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